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請求金額1千万円 被告は姉 体験民事裁判


by リーガルシニア
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プロの視点から 2

第1、不法行為構成における法律上の問題点
  2 被相続人の損害をどのように捉えるか
  ① 被告が引出した時点で損害発生を肯定する見解
     実質的不利益を条件とすると
     払戻金の使途が証拠上明らかにならなかった場合
     損害発生が否定されかねないが
     それでは被害者保護に反する
     また、原告側が払戻金の使途を明らかにすることが困難であり、
     使途の不当性を原告に証明させるのでは、
     当事者の衡平が害される。
     払戻金の使途は、亡母の預貯金を第二の財布代わりにして
     趣味の絵画や海外旅行、国内旅行に
     または、自分の年金には手を付けず生活費に
     使用していたことは明らかであるが、
     それを証明するには、被告の通帳、パスポート、旅行社、の調査
     絵画クラブ運営情報、被告の娘の自宅購入資金、孫の留学資金などへの使用
     など10年間の生活実態調査が必要である。
     原告側でそれを実施するには、かなりハードルは高い。
     そういう意味で、引出し=損害 の見解は有難い。

  ② 預貯金債権の消滅だけでなく、払戻金の着服、私的流用、
     相続人の意思に反する使途への使用などにより
     被相続人の財産に実質的不利益を生じたことを
     損害発生の要件とする見解
     払戻金自体は被相続人の利益のためや
     口座の凍結による不都合を避けるための引出しまで損害発生
     とするのを避けるため。

  ③ 分析
     理論的には、預貯金債権の消滅=損害とする見解が優れているが、
     実務的観点から、被相続人に実質的不利益が生じていることを
     損害発生の要件とすることにも相応の魅力がある。
     被告が払出した銀行口座は6口座あり、
     10年間に払出した回数はトータル120回以上となる。
     被相続人に実質的不利益が生じていることを
     銀行取引履歴からわかる外形的な事実と
     被告準備書面や原告の反論など実質的不利益の事実を
     総合してわかりやすくする必要があると思っている。

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by legalsr | 2020-02-13 13:21 | 不法行為 | Trackback | Comments(0)